韓国でもLTEの商用サービスが始まり、対応するスマートフォンやタブレットも続々登場しています。
7月のSKテレコム、LGU+に始まり、本年中にはKTもサービス開始するなど、全ての移動体事業者がほぼ同時にLTEサービスを始めるというのは世界でも例を見ないことです。それだけに今後のエリア展開から、新のサービス競争までその動向が注目されます。特に世界に先行するという意味で、後発のLTE事業者には最適なベンチマークとなるでしょう。
<韓国NFC試験サービスのミョンドンNFC Zoneについて>
韓国放送通信委員会は最近スマートフォン2,000万台普及と共に未来新成長動力として浮上しているNFCサービス活性化のために‘2011年11月10日(木)明洞(ミョンドン)で宣言式も行った。
この日移動通信事業者3社代表、クレジットカード会社11社代表、VAN会社3社代表、主要加盟店6社のCEO、韓国大統領秘書官、韓国政府IT補佐官などと共に「明洞(ミョンドン)NFC Zone」を宣言して、多様なNFC基盤の応用サービス試演行事を開催した。
‘明洞(ミョンドン)NFC Zone’テスト事業はおよそ3ヶ月間(‘2011年11月10日~2012年2月10日)進行する。
コーヒーショップ、コンビニエンスストア、ファーストフード、化粧品店舗など明洞(ミョンドン)の200店舗にNFCモバイル決済インフラが設置されて、NFCが搭載された端末機とモバイルクレジットカードを持っていれば誰でもモバイル決済およびクーポンダウンロード、スマート注文などの試験サービスを実際に利用することができる。
※現在韓国でNFC可能な端末機案内
ギャラクシーS2、ベガレーサー、ネクソスS、LTEスマートフォン、アイフォン4(NFCアクセサリーをつけて利用)
※明洞(ミョンドン)NFC加盟店案内
ファミリーマート(13ヶ所)、GS25(8ヶ所),セブンイレブン(7ヶ所)、バイザウェー(3ヶ所),CGV映画館(1ヶ所),ロッテリア(3ヶ所)、スターバックス(8ヶ所),カフェベネ(6ヶ所)、エンジェルリノス(4ヶ所)、タムアンドタムス(2ヶ所)、パスクチ(2ヶ所)、ダンキンドーナツ(3ヶ所)、ベスキンラビンス(1ヶ所)等大型フランチャイズ店舗および中小加盟店など全200店舗が参加した。
明洞(ミョンドン)NFC試験サービスは去る3月構成された民・管協議体の「Grand NFC Korea Alliance」を中心に移動通信事業者、クレジットカード会社、VAN会社、加盟店などの‘共生協力モデル’としてNFCサービスを実際に試演する大規模プロジェクトだ。
移動通信事業者はNFC決済インフラを構築して、クレジットカード会社はモバイルカード発給および関連プロモーションを進行する。
VAN会社はNFC複合決済機を設置、加盟店はNFCがPOS(Point of Sale)システムで受容できるようにアップグレード作業をした。
※参考
Grand NFC Korea Alliance:
韓国移動通信事業者、クレジットカード会社、VAN会社など事業者19社が集まった協議体で去る6月モバイル決済インフラ構築および応用サービス開発、標準化などを推進するためにMOUを締結した。
同テスト事業はNFCサービスに対する国民の認識向上だけでなく、モバイル決済および応用サービスのユーザー利便性改善などのためのテストベッド役割をすることになる。
また、これを土台に各サービス事業者、製造会社(NFCチップ、タグなど)等は先導的なビジネスレファレンスモデルを用意してグローバル進出の基盤を積むことができると期待される。
一方、明洞(ミョンドン)NFC Zoneでは参加企業の各種クーポン提供など様々なイベントが進行される計画だ。
また、ユーザーが簡単に明洞(ミョンドン)NFC試験サービス、加盟店利用案内、割引クーポンなど活用情報を得ることができるように「ミョンドン・アプリ(アンドロイド向け)」が開発されて配布される。
このアプリは韓国語、日本語、中国語で提供されて明洞(ミョンドン)を訪れる外国人も利用してみることができる。
NFCロゴを用意して一般人が簡単にNFC加盟店を確認して、多様なNFC応用サービスを経験できるようにした。
今後放送通信委員会は関係事業者とともに大型スーパーマーケット、ガソリンスタンド、大型フランチャイズなど7代大型加盟店を対象にNFC決済インフラを普及して全国規模に拡大していく。
2012年には関連機関と協議してNFC基盤モバイル後払い交通カードを商用化して、空港NFC Zone、エコー領収書、零細店舗経営者向けのNFC決済機支援など多様な試験サービス拡大を推進する計画だ。
国内・外NFC市場はまだ初期段階としてNFCチップ、タグ、アンテナなどハードウェアと関連応用サービス・ソリューションの需要が急増すると予想される。
今後通信、金融、セキュリティー産業などと融合して多様な新規サービスが創出されると展望される。
放送通信委員会委員長は“世界で一番最初にNFCサービスを活性化することによって、国家競争力強化および新規雇用創出のための未来新成長動力として育成して、国内企業がグローバル市場を先導すると期待する。”と明らかにした。
※韓国モバイル決済は、2000年から始まった。モバイル決済市場規模は、2010年末基準2兆2千億ウォン。
<ミョンドンNFC Zone試演行事>
◆日程: 2011年11月10日(木)、10:30~11:10(40分)
◆場所: 韓国ソウルのミョンドン地域の芸術劇場からNoon Square通り
◆参加者
韓国放送通信委員会(委員長)、移動通信事業者3社代表、クレジットカード11社代表、加盟店6社のCEO、韓国インターネット振興院長、大統領秘書官、韓国政府のIT補佐官など
通信放送委員会によるNFCの試演 |
NFC ZONEのPR展示 |
Galaxy S2を使用したテスト |
NFCが利用可能な事を示すマーク |
NFC ZONEセレモニーの翌日に明洞を訪問時見付けた、NFCマーク |
様々な場所で、NFCが利用可能に。。ただし、店員は知らなかった。。。周知にはまだ時間がかかりそうです。
* 明洞NFC ZONE試験概要レポート(日本語版)を差し上げます。希望者は
http://www.mmrjp.com/otoiawase.html
でお問い合わせ内容欄に「明洞 NFC ZONE」と記載下さい。折り返しレポートを送付します。
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