UnionPay Moves Forward on NFC microSD launch with Big Chinese Bank, No Telcos
NFC Times 12月6日の記事からです。
http://www.nfctimes.com/news/unionpay-moves-forward-nfc-microsd-launch-big-chinese-bank-no-telcosなかなか刺激的な見出しですね。この話題については私もbusinessnetwork.jpで取り上げています。
【第11回】中国のモバイル決済を制したのはNFCか、中国移動が推進する独自規格RF-SIMか?
このNFC Timesの記事は私の書いたものを裏づけするものですね。これでいよいよ世界最大の移動通信事業者China MobileとChina UnionPayの正面戦争が始まりそうです。
この動きは少なからず、China MobileとNFCでアライアンスを組む,韓国のKTや日本のNTTdocomoにも影響を与えそうです。
このプロジェクトでは、SIMとNFC間の通信方式である、SWP(Single Wire Protocol)をmicroSDカードにも適用し、SD-SWPを標準化させようとしています。
CUPは全方位でNFCをサポート |
NFC対応のために開発した100ドルを切る、安価リーダ端末 |
一方で、最近GSMAが発表した以下のような記事もあります。
通信キャリア45社が NFC 対応 SIM カードの標準化に賛同、ソフトバンクも参加
http://japanese.engadget.com/2011/11/17/nfc-sim/これは携帯通信事業者の団体である、GSMAが早期にNFC/SIMを標準化したいとも思惑があるものと思われます。来年の2月末にはスペインのバルセロナでGSMAの総会でもある、MWC(Mobile World Congress) 2012が開催されます。通常ここでは大きな発表が行われますから、それに向けた伏せんとも見えます。
ただし、China MobileやChina UnicomもChina UnionPayの影響力は無視できるとも思えず、いずれはmicroSD方式でのNFCも認めざるを得ないのではないかというのが私の見方です。
一方で着々と準備を進めるGoogle Walletの動向も気になります。Google的には、キャリア依存(SIM)でもなく、microSDでもなく、NFCチップそのものにSEを搭載したユニバーサル端末を開発することで、一機にNFC決済の主導権を握ることが可能になります。むしろ注視すべきはこちらの動きなんでしょうね。
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