2011年2月15日火曜日

2011年 W5 Update 特別編 韓国企業 in MWC2011 Part 1

W5の特別編はMWC2011(GSMAワールドコングレス2011)、年に一度行われる携帯通信事業者のイベントです。CESとならび携帯、移動通信に関わる多くの発表が行われます。今年はスペインのバルセロナで2月14日から17日まで行われます。

元気な韓国企業の様子を速報します。

<サマリー>

第1日目の訪問先

・ 気になるSKT「Nスクリーン」の様子を見に行きました。
・ その他、SKTブースには興味深い展示がありました。
・ サムソンはパワーアップした、GalaxyIIとTabを前面に
・ スマートフォンで復活をかけるLGはOptimusの新シリーズと目玉の3DとTabを展示
・ リモート操作ソリューションのRサポート、スマートフォン向け遠隔アクセスソリューションを発表

<SKT編>


まずは先日詳解した、SKテレコムの”Hoppin”。実際のGalaxy専用端末とデモを見てきました。あのきれいなお姉さんはいなかったけど。。端末は確かにそこにありました。


<一番手前にあるのがNスクリーン対応Galaxy、専用クレードルでTVに接続されている>



< GalaxyTabもNスクリーン端末として利用できる。またTabがTVのリモコンにもなっていた>

担当のお姉さんの話では、今後はNスクリーンは専用端末ではなく、ソフトウェアだけで利用できるようにするとのこと。それにより既存のスマートフォンからもNスクリーンコンテンツを利用できるようになりユーザーが格段に増えることを期待している。(ちなみにGalaxyTabバージョンはTVへの接続インタフェースだけで、専用のクレードルなしで接続していた)

(NスクリーンやTストアに対応したAndroidタブレットが登場)

SKTのパートナー企業である、イルミナスという会社がNスクリーンに対応したAndroidタブレットの試作品を展示、デモしていた。Nスクリーンに対応することはもちろん、TVへの接続は専用のクレードルが必要ではなく、DLNAの無線で接続が可能。このUIは非常におもしろい。今タブレットで見ている映画の画面を指でTVに向けて→をスワイプすると、まるで映画が飛ばされたようにTVに今見ていた映画が表示される。またタブレット上の逆→をスワイプするとタブレットに映画が「戻ってくる」。なんとも直感的でわかりやすい、また遊び心満点の操作性だった。
一見ワイヤレスHDMIかと思ったが、SKTはリビングの機器は全てDLNAでインタフェースを統一しているようだ。
また、特筆すべきはAndroidタブレットでありながら、独自のUIを実現していて、UIを見ただけではAndroidのタブレットという感じがしなかた。また液晶も8.9インチと「微妙な」大きさだった。タッチパネルの感度は良く、操作ももたつきがなくて快適だった。またAndroidは2.3を搭載するため、NFCも標準で搭載する予定らしい。


その他、SKTのブースで気になったのはM2MとNFCに関する展示だ。今回M2Mは医療サポート用のサービスを実現していた。専用端末(GalaxyTab)上に作成されたメニューから様々なサービスを利用できる。現在実現しているのはTabから自分の医療履歴をオンラインで見ることができるというものだ。次の段階として、血圧計や血糖値計、体重、脈拍。。。などのM2M機器をユーザーに提供し、そのデータをSKTのクラウド上に蓄積し、遠隔からでもデータを見ることができるようになるものだ。現在これらのM2M機器は開発中の模様。インタフェースはブルートゥースかと思い気や各機器に直接SIMカードを搭載するようだ。今後の展開が楽しみなサービスだ。これは今後もワッチを続ける価値あり。。

最後に気になったのは先日日本でも発表のあったNFCの実証実験だが、SKTは日本のソフトバンクとKDDIと連合を組んでいる。NFCはファリカと違いSIMカードにアプリとRFモジュールが搭載されるため、専用のSIMカードが必要になるがその専用SIMも展示されていた。この専用SIMを利用すればNFC非対応の端末でもNFCが利用できるようになるわけだ。
またSIMカードにZigbee機能を搭載したコンボカードも展示されていた。モバイル決済の世界ではNFCで先行した韓国がこれから世界の市場を席巻する予感がする。奇しくも日本はフェリカで先行した分が「負の遺産」としてNFC普及の足かせにならなければいいが。。

以上、スペインから速報でした。(残りのネタは明日フォローします)

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